試験の概要
一級建築士の試験は大きく分けて
一次試験である「学科試験」と二次試験である「製図試験」があります。
受験資格を満たさなければ受験することができません。
学科試験(一次試験)
「計画」「環境・設備」「法規」「構造」「施工」の5科目があり、
非常に幅広い知識が問われます。
また、各科目には「足切り点数」が設定され苦手科目を作らない
バランスの取れた学習が求められます。
毎年の合格基準点は125点満点中の90点前後です。
合格率が15~20%程度になるように合格基準点が変わる相対評価試験です。
製図試験(二次試験)
一次試験を突破した人が受けることができます。
(学科試験に受かった年を含めて5年以内に3回までは学科試験が免除されます。)
試験の約2ヶ月半前に公表される課題に沿った課題文が試験当日に出されます。
試験時間は6時間30分と長時間に及ぶ試験なので試験中にトイレに行けますし、
周りの迷惑にならない範囲で飲食も可能です。
難易度は高く、製図試験に複数回落ちて
再度学科試験を受けて製図試験2周目という方もいる試験です。
ランクⅠ~Ⅳの4段階のうちランクⅠのみが合格です。
合格率が33~40%程度になるように合格基準が調整される相対評価試験となっています。
製図試験はブラックボックス?
学科試験は明確に点数が出ますが、製図試験はランクⅠ~Ⅳの4段階の評価結果のみ開示されます。
試験元から「採点のポイント」は公表されるものの
採点基準の詳細は不明でありブラックボックスといわれています。
また、相対評価試験のため本来重要な論点でも多くの人ができなかった箇所の配点は低くなり、
しっかり出来た人が損をするということもあり得る試験です。
筆者の経験談
私も2019年に学科試験に合格し、同年の製図試験は落ちましたが、
翌年の2020年の製図試験に合格し、一級建築士の資格を取得しました。
学科試験は「とにかくやるだけ」
学科試験は、内容を理解することも必要ですが、とにかく暗記です。
何度も繰り返して暗記をする。
範囲が膨大なので、偏らないように模試で実力を確認して足切り点数を必ず超えるようにしましょう。
製図試験は運も実力のうち 正しい方向に努力をする
精神論的な言い方になりますが、製図試験は自信をつけて運を引き寄せることが必要です。
私は総合資格に通い、毎週土日を勉強に捧げていました。
また、正しい方向に進んでいるのか不安な時は、直近の試験に合格した
会社の先輩や上司に図面を見せたり、SNSにアップして意見をもらっていました。
その結果、試験直前には
「難しい課題文でもそれなりの回答はできるだろう」
「これだけやってダメなら仕方ない」
という達観したような状態になることができました。
試験当日は、「とにかくミスに気をつけて淡々と進めよう」という気持ちで
試験に臨み、合格することができました。
いかがだったでしょうか。
こちらのブログでは、一級建築士、宅地建物取引士、F1、車に関することを中心に
役立つ情報をまとめていきます。今後ともよろしくお願いいたします。