エレベーターや階段配置はとても重要です。
今回はエレベーターや階段等の「コア」をどこに置くのか、考え方をまとめてみました。
2方向避難、歩行距離を考慮
まず、一級建築士の製図試験におけるコアは
利用者の移動、搬入経路としての役割と避難経路としての役割があります。
利用者の移動としてのコアは便利な位置にあれば良いですが、
便利な位置に置いたからと言って高得点というものではありません。
それよりも避難の歩行距離や重複距離を満たしていることが絶対条件で
法規を満たせていないと一発アウトになります。
第一優先事項として「避難経路」としての役割を満たすことを考えましょう。
出入口の位置から考えるパターン
コアの位置を決めるパターンとして出入り口から考える方法があります。
エスキスをしていく段階で敷地条件からメインの出入り口はこちら、搬入はこちらと
イメージが固まってくると思います。
出入り口から近いと便利ですし、プランのアピールポイントにもなります。
特に1階ではホールに面してエレベーターや階段があるというのは、初めての来客者にも親切です。
ただし、基準階のプランが上手くできないのであれば、無理をする必要はありません。
世の中にも入り口から入って案内図やサインを見ないとエレベーターを見つけられない建物は
たくさんあります。
下記のイメージ図は、出入口の横のブロックと正面を第一候補、その他でホールに面するところを
第二候補の位置としています。
部屋配置から考えるパターン
次に部屋配置からコアの位置を決めるパターンです。
下記は片側に部屋が配置され、余ったところの中でホール(廊下)を挟んで
コアの位置を考えています。重複距離を短くするため、中央付近を避けてどちらかに寄せた位置を
第一候補、重複距離に問題がなさそうであれば、第二候補として中央付近としています。
まとめ
コアの位置は、法規を満たすことが第一優先です。
コアの位置の決定方法は自分なりに何パターンか持っておきましょう。
私は「この辺にあったら便利そうだな」という考えで2~3ヶ所仮置きをしていました。
その後、プランニングの中で仮置きした候補位置がだんだん消えていくので、残った場所で
法規上問題がないか確認して、最終決定をしていました。
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