【製図試験の基本的な考え方】一級建築士製図試験

製図試験の基本的な考え方をまとめました。

年々自由度が増す製図試験、課題は変わるものの共通する考え方があります。

建物ボリュームの考え方

近年は建物の階数も複数の選択肢が考えられる課題が出るようになりました。

敷地に対して建物のボリュームを考える時に意識するべきことは

「どれだけ階数を低くできるか」です。

基本的に階数が低い方が工期も短く、コストも安くなります。

また、構造的にも有利です。

試験では工期まで考慮するように求められていませんが、実務では必須の考え方です。

6階建てよりも3階建てにした方が良いということになります。

動線の考え方

建物内部の動線を考える時に意識するべきことは

「短くて見通しの良い廊下」です。

見通しの良い廊下は避難上有利となりますし、動線が短ければ、

部屋に使える面積も増えて部屋配置もしやすくなります。

左の方が良いのは明白ですが、部屋配置がなかなか上手くできないと

無理な配置となり廊下が不整形になりがちです。

景観・日照への考え方

試験によくある敷地条件は下記のような感じですね。

※上を北、下を南とします。

この場合条件が一番よくないのは、住宅地側となります。

では次に良くない方位はというと、部屋の目的にもよりますが、他はほとんど同等の条件です。

南向きは明るいが、直射日光なので光が強すぎたり温熱環境の変化が大きい

というデメリットもあります。

北向きは暗いというイメージがありますが、開けていれば天空日射により安定した

明るさを確保できます。

試験では、「景観に配慮」「日照に配慮」など課題文で求められていないにもかかわらず

思い込みにより、敷地条件に引っ張られてプランニングに苦しむことがあるので、注意しましょう。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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